その後。
2006年 11月 02日
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空を見上げたら、飛行機が夕日に当たり、光って見えた。
事故に遭ったHaのクラスの男の子は、やっと長い眠りから覚め、意識が戻り、ICU内でスープも少し飲めるようになったと聞かされ、私は心の底から「神様、ありがとうございます・・・」とつぶやく。
しかし、それは、神様のおかげではなく、お母さんがその子を守ったんだと、それも後から知った。
Haが私に話しかけてきた。
「ねぇ、ママ、事故に遭ったKくんのおうちってね、お父さんとお姉ちゃんの3人暮らしなんだって。」
「そうなの・・・」
「Kくんのお母さんね、30いくつの時に癌で死んじゃったんだって。」
「・・・・そう。」
「Kくんの夢ってなんだかわかる?」
「・・・・・お医者さんだね。。」
「そうだよ。あのね、お母さんを連れていった癌という病気を治せるお医者さんになるんだって、Haに話してくれたことあるんだ。Kくんの夢なんだって。」
私は涙が止まらなくなり、Haを抱きしめてた。
「大丈夫。Kくんは必ず元気になって戻ってくるよ。そして夢を叶えるよ。」
そう信じたい。
お母さんが守った。Kくんの命。
お母さんの子供を思う気持ちは神様より強い。
空を見上げながら、その夢が叶う日がくるように、心から願った。
最近、仕事と様々な出来事で、家にいる間ずっと聴いているアルバムがある。
昨年、この世を去った本田美奈子もきっとこの女性に憧れていたんだな、と繋がりを感じた。
知っている人ばかりかもしれないが、恥ずかしながら、私はこの女性をつい最近まで知らなかった。
Sarah Brightman(サラ・ブライトマン)を知っている人はいるだろうか。
”世界で一番美しいソプラノボーカリスト”と呼ばれている。
本田美奈子も生きていれば、今はもっともっと澄んだ声に膨らみがつき、この女性に近付いていただろう。
秋の長い夜に、彼女の歌うクラシックに、ゆらゆらと・・・身をゆだねてみてほしい。
by junmama96
| 2006-11-02 00:00
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